加齢臭の原因は皮脂です。でも皮脂があることが原因なのではなく「多すぎる」ことが本当の原因なのです。この「多すぎる」皮脂の原因は、実は石鹸で洗うことによる皮脂の「取りすぎ」にあるということをご存じでしたか?
日本人は清潔好きな国民だと言われています。正確には「清潔過ぎる」と言うべきかも知れません。毎日お風呂に入って石けんとシャンプーで頭から足の先まで丹念に洗います。
しかも本来皮膚に残しておきたい皮脂まで取り去ってしまいます。皮脂を落とす効果の高い加齢臭対策の石鹸の場合はなおさらです。
そして必要な皮脂を取り去られてしまった体は、より多くの皮脂を補なおうとします。そして補われて増えた皮脂をまた一生懸命に石鹸で洗い流し...という悪循環によって、分泌される皮脂はどんどん増えてしまうのです。
これは皮脂に限ったことではなく、「剃ると濃くなる髭」や「骨の折れたところは、折れる前より太くなる」ということと同じ、正常な体の反応なのです。
ですから皮脂をやたらと洗い流してしまうのではなく、必要な皮脂は残し「汚れ」と「酸化して臭いの元になったノネナール」だけを洗い流すことによって、体臭と加齢臭を抑え、また必要以上の皮脂の分泌をも抑える事ができるのです。
この洗い方こそが、基本的かつ最善の加齢臭対策なのです。もちろん必要最低限とはいえ、皮脂が分泌されれば加齢臭も発生します。しかしその臭いは僅かですから、まめに衣服を取り替えるといった習慣の改善や、脂分の多い食事を控えるといった食事療法などの二次的な対策で十分に解消できるものなのです。
ではいったい、どういった洗い方をすれば、皮脂を取りすぎないで汚れやノネナールだけを落とせるのでしょうか?